住宅取得にも構想計画を
2007年 09月 24日
私は、FPを始める前には、ある化学品メーカーに勤めていました。
化学プラントを新規に設置する場合は、多額の資金が必要です。また投資を決定してから、設備が完成するまでには、かなりの期間を要します。需要見通しを誤ったり、設備が完成した時点で売値が下がっていて、期待していた収益が上げられなくなったりすると企業の収益計画に狂いが生じます。
そこで、設備投資を決定するまでに、構想計画を立案し、その商品の需要見通し、売値の将来見通し、収益見通しから見た設備投資限度額なとを検討し、設備投資を決定します。
私たちにとって、住宅は人生で最も高い買い物です。取得した場所は、子供たちの養育・教育をする場でもあり、場合によっては老後の生活を過ごす場でもあります。
良い持家をするかどうかは、その後の人生に大きな影響を与えるものだとも言えます。
そこで、住宅取得に当たっても構想計画という段階を持つことを、これから住宅取得したいと考えている人にお勧めしたいと思います。
まず、仕事場への通勤、買い物などの生活環境、空気・騒音などの地域環境、子供様の教育環境、医療施設などのインフラなどを調べ、持家したい地域を考えます。その次に、自己資金、今後の生活設計などからどの程度までの住宅融資なら返済可能かを考慮した資金計画の検討も必要でしょう。土地や建物の相場の調査も必要です。そして、最も大切なことは、住宅取得に関する夫婦など家族の話し合いです。
これらの過程を経て、持家に関する考え(持家構想計画)を固めます。考えがまとまってから、具体的物件等を探すことを始めましょう。
住宅展示場やモデルルームを見に行って、衝動買いすることだけは、避けましょう。
/staff(fukuyama)
by sumai-okane
| 2007-09-24 18:15
| 元気なシニアのコンサル日記