住宅取得や住宅ローンに関する個別相談で、時々お客様から「私たちの持ち家の時期として最適なのはいつですか。」、「今持ち家するのが良いのでしょうか」などと質問を受けることがあります。
その時、住宅ローン金利、土地や建物の価格など経済情勢と家族の状況なとを総合的に考えて判断して下さいとお答えしています。
家族の状況などについては、30歳前後に結婚し、例えば子供様二人を希望していれば、二人目のお子様が生まれ、最初のお子様が小学校に入学されるまでの間が最適でしょうと申し上げています。
医学が発達したとはいえ、女性にとっては出産は大仕事です。出産後健康を損ねたり、体調がいましとつというケースも皆無とは言えません。出産が終わり、心身ともに安定してからがよいのではとお話しています。
そして、最初のお子様が小学校に入学する前に持ち家すれば、小学校に入ってからの転校を避けることが出来ます。
こう説明しますと、住宅ローンの返済期間が短くなる、早く購入して早く住宅ローンを完済した方が得ではないかと質問があります。
この質問には、仮に結婚した直後3,500万円(諸費用含む)程度の住宅を住宅ローン3,000万円、金利3.5%、返済期間35年(年金受給が始まる65歳までに完済)で、購入した場合、年間返済額は1,487,844円(月額123,987円)となります。
今度は、5年後35歳で購入し、返済期間30年(65歳には完済)で年間返済額は30歳購入と同額1,487,844円とするためには、住宅ローン額を幾らにしなければならないかを試算してみますと、2,761万円となります。
つまり、3,000万円と2,761万円の差239万円を自己資金として、増やしておかねばなりません。5年間ですから、年間47.8万円(月額39,800円)程度となります。
まとめてみますと、8万円の家賃でアパートを借りても、将来住宅購入のために毎月4万円程度の貯蓄をしていけば、何時住宅を購入しても毎月12万円程度の住宅ローン返済で、65歳には完済可能だということです。
今回のケースは、結婚年齢、住宅価格など標準的な事例で計算していますので、皆様は自分の持ち家計画を基に試算してみてください。
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by sumai-okane
| 2006-11-06 11:50
| 元気なシニアのコンサル日記